ユネスコスクールとしての取組

2021年度活動報告
 

活動分野人権, 福祉
 

~本年度の活動内容~
本校は,「支え合って生きる~多様な人々との協働~」を活動テーマとして,ESDを福祉教育・人権教育と捉え,ESDの実践を通して,持続可能な社会の担い手に必要な知識,能力,価値観を身に付け,「支え合って生きる社会」の担い手の一人として,その力を発揮できるようにすることを目標とした。
具体的には,総合的な学習の時間を中心に,生活科・社会科・道徳科の「福祉教育・人権教育」を柱に,①ユニバーサルデザインに関わる学習,②福祉に関わる学習,③人権に関わる学習を行った。

①ユニバーサルデザインに関わる学習(4年)
タブレットを使ってユニバーサルデザインの文房具について調べ,工夫されているところや,よさについて話し合った。その後,「学校にあったらいいなこんなユニバーサルデザイン」というテーマのもと,グループでアイディアを出し合い,デザインを考えて発表した。どんな工夫があるか,どんな人が使いやすいかについて詳しく説明して発表した。

②福祉に関わる学習(3年)
今年度は,コロナ感染症予防対策として密を避けての内容にせざるを得なかった。日本盲導犬協会の協力を得て,盲導犬とユーザーについてプロジェクターでの資料視聴と,PR犬の動きの見学,講師の話の三部構成で理解を深めた。キャップハンディ体験学習でも,富谷社会福祉協議会の協力を得て,視覚障害者の理解をねらいとした体験活動を行った。聴覚障害者や肢体不自由者の体験については,感染症予防の観点から活動を見合わせた。

③人権に関わる学習(6年)
楽天未来塾に参加し,球団に所属する現役のコーチから幼少期の話やプロになるまでに経験したことを聞き,将来の自分の姿や目標について考えを深めた。野球選手になるという夢を叶えたコーチの実体験を聞くことで,夢に向かって努力することの大切さを強く実感することができた。また,夢をもつこと以外にも,ジュニアコーチとして働いている時の体験等も交えながら,「礼儀」の大切さについても学ぶことができた。


来年度の活動計画
〇1年(生活科) 実施時期:1月
・保育園,幼稚園との交流を通して,思いやりの気持ちをもって接する態度を育てる。
(感染症予防対策のため,代替案として,八木山動物公園での動物の見学から,動物について知
る活動も検討中)

〇2年(道徳科) 実施時期:7月
・人権教室を通して,友達と仲良く学校生活を送ることの大切さに気付く。
(感染症予防対策のため,代替案として,うみの杜水族館の見学から,海の生き物について知る
活動を検討中)

〇3年(総合的な学習の時間) 実施時期:12月
・盲導犬体験やキャップハンディ体験を通して,助け合いや協力の気持ちを育てる。

〇4年(総合的な学習の時間) 実施時期:5~9月
・ユニバーサルデザインが作られた意義を知り,障害のある方の視点から社会の仕組みや施設・設
備等について課題を見出したり,考えたりする。

〇5年(総合的な学習の時間)実施時期:11月
・施設の人々やお年寄りとの交流を通して,課題を見出して自らの問題として捉え,計画に基づい
て実践する力を育てる。
(感染症予防対策のため代替案として,SDGsについて資料を用いて,関心のある活動について考
えたり,話し合ったりする活動も検討中)

〇6年(社会科)実施時期:11月
・職業についてパンフレットを活用して調べ学習を行ったり,楽天未来塾に参加したりするなど
し,将来の自分の姿や目標について考えを深める。